ムエタイ・キックボクシング・総合格闘技・ボクササイズ・マーシャルアーツ

ムエタイの歴史は古く、一説には13世紀ごろ、タイ国の祖先が中国南部より移動してきたときに始まるといわれる。
ただし、これにははっきりとした証拠があるわけではない。


ムエタイが歴史に登場するのは、16世紀頃のアユタヤ朝の時代である。
当時のシャム国(現タイ国)は隣国のビルマとの間で多くの戦争をくり返していた。
その戦いのなか、シャムの王、ナレスワンがビルマの捕虜となってしまう。


しかし、ナレスワン王の武勇を知っていた時のビルマ王は、ビルマ一の勇士との一騎討ちを条件に彼に釈放へのチャンスを与える。
ナレスワンはこの一騎討ちに打ち勝ちみごと自由を手に入れシャム国に帰国した。


この時、彼が使った素手の武術が、当時すでにシャム軍人の必須訓練課目とされていたシャム・スタイル・ボクシングだったという。


これが今ムエタイ(タイ式ボクシング)と呼ばれるものであった。


現在のようにグローブをはめ、体重別に制限時間の中で試合が行われるようになったのは今世紀なかば近くになってからであり、ムエタイはスポーツというより、戦争のための白兵戦の技術として誕生し、 500年の時をかけてタイの文化と融合しながらスポーツとなっていたったのである。


また、試合ルールを適用しスポーツ化されたとはいえ、他の格闘技がその危険さゆえに禁じているヒジ打ちやヒザ蹴りでの顔面 攻撃、後頭部や背中への攻撃も自由である。 制限が少ないため攻撃・防御ともに最高の技術が必要とされる。それが立ち技世界最強といわれるゆえんである。


「文化」と「技」の融合こそがムエタイそのものである。